しょっけん的ジブリ作品の見方

スタジオジブリの作品は、果たして見たことない人がいるんだろうか、ってなくらい有名ですよね。 そのジブリ作品、実は植物好きの視点から見ても、なかなか描写が細かくて楽しめます。

そこで「となりのトトロ」を例に、登場する植物達の解説をしてみようかと。

これは中トトロ、小トトロをメイが追っかけている途中で出てくるシーン。画面右下がニワゼキショウ、左上はオオバコです。
このほかにも草壁家の庭には確認できるだけで、ヒメジョオン、ヘラオオバコ、ツユクサ、ノゲシなどなど路傍に見られる植物がよく描かれています。
実際のニワゼキショウはこんな↓感じ。Hamajiさん撮影。花は紫のものと白の二タイプあります。

で次はトトロの住まい(?) ここは本作品中でも最も多くの植物が出てくるシーンの一つ

これは恐らくヤブタビラコもしくはコオニタビラコ。暗く湿ったようなところに見られるキク科の植物です。コオニは環境的にはありえない(普通田んぼなどに出る)ですが

これはムラサキケマン。少し明るめの林縁に見られます。ケシ科で毒があります。咲き始めはなかなかきれいです。

これはおなじみのドクダミ。お茶にも使用される他、薬になります。

これはヘビイチゴ。環境からするとヤブヘビイチゴのような気もしますが、まあよしということで。

これがナゾの植物。キク科なのは間違いないのですが、強いていえば一番似ているのは高山植物のフタマタタンポポとかウサギギクとか。参考にウサギギクを載せておきます。
いずれにしろトトロの舞台となる里山には見られません。一体なんなんでしょうか・・・。

〜まとめ〜
まあこんな感じで、ジブリ作品は植物好きから見ても面白いという結論なわけです。
また、同じシーンでも季節が変化すると、花のあった植物が実になっていたり、植物の描写からそのシーンの環境や季節が推測できたりと、植物好きだけしか味わえないマニアックな楽しも可能なジブリ作品。噂によるともののけ姫はより植物の描写が細かいらしいですよ。

参考文献:岡山理科大波田研究室ホームページ

(記事中の画像は一部「となりのトトロ」より引用しています)

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